体調不良
入団して一年ほど経った8月の暑い日。
東和市民まつりに参加した我が宮町ウインドアンサンブル、演奏のできはともかく、終演後は当然打ち上げが待っている。
JR東和駅前の大衆酒場「三幸」がいつもの会場。
オレも当然参加するつもりだった。飲めないけれど。
でも炎天下、屋外での演奏のせいで、急に体調がおかしくなってしまい、打ち上げはパスして帰宅。
すぐに寝てしまった。
しばらくすると幾子からメールがきた。
「おじさんたちに囲まれて、モツ煮食べながらウーロン茶飲んでます。おじさんが一人足りないからちょっと淋しいです〜。」
幾子もお酒飲めないんだよなぁ・・・なんてフラフラするアタマでぼんやり考えながらメールを読んだ。
「もう一人のおじさんは、家でおとなしく寝てます。」
体調不良で思考力が低下していたのだが、なんで幾子はオレにメールなんかよこしたんだろうか。
回りにいるおじさんたちに「あいつ打ち上げ来られなくてかわいそうだから、メール送ってやれ」ってそそのかされたのかなぁ・・・なんて考えながら寝てしまった。