宮町ウインドアンサンブルのメンバーたち
市民吹奏楽団の醍醐味? というのは、演奏もさることながら、その人員構成にあるのではないだろうか。
ふだんなら接点のないであろう年齢や職業の人たちと、一緒に演奏活動をしていると、団員みなが大きな家族のような存在に思えてくる。
宮町ウインドアンサンブルは、宮町中学校の卒業生が立ち上げた吹奏楽団だが、あまり出身校にこだわっていなかったため、市内のいろいろな人がメンバーになっていた。
高校生から還暦をこえたおっちゃんおばちゃんまで。
市役所職員、自衛官、警察官といった公務員、鉄道会社やバス会社といった運輸関係、金融会社の社長、スーパーのパートをやっている主婦、県庁所在地の花形企業につとめるOLさん、某新興宗教団体の職員さんなんて変わり種もいた。
当時47歳のオレには、女子高校生と話すことなんて絶対にあり得なかったし、オレの仕事では警察官や金融会社なんて職場ともまったく無縁だった。
演奏会が終わった後に、こういう面々が打ち上げと称して宴会を行うのが常で、それを楽しみに通ってくるメンバーもけっこう多かった。
当然、男女の仲に発展するメンバーもいたと思うが、オレはあまりそういうことが得意ではなかったし、既婚者でもあるので、期待もしていなかった。
そんなオレがこんなことになるとは・・・。